大きな転機となった311


いとも簡単に建物が流されていく。人の命が自然の猛威によって奪われていく。そして放射性物質により自然が、人や動植物の暮らしが脅かされていく。

311が起きたのはいよいよ建築家の暖簾を下ろし、ちょうど農園を構える準備をしている頃だった。

居ても立ってもいられなかった2人は支援活動に奔走する。その流れは自然とそのまま自分たちのライフワークへと引き継がれていった。「子どもたちが土に触ることができないだなんてね、ここへきて土を触って涙を流すの。農園じゃなくてハーブガーデンにしようと思ったのはそれで」ガーデン作りを母子避難してきた親子らに手伝ってもらった。「触ってもOK、摘んでもOK。だってここは、ハーブと蜂と人と地球が繋がるための場所だから」優子さんは朗らかに笑う。